加野景子(かのえいこ)

才能教育にてヴァイオリンを始める。

日本学生音楽コンクール小学校の部西日本大会1位。この時に審査員を務めていたヴァイオリニスト辻久子氏より指名を受け、翌年辻氏の半生を描いた連続テレビドラマ“弦鳴りやまず”(毎日放送、龍村仁氏演出)において久子の幼少時代を演奏と共に演じ、好評を博す。

14歳の時、音楽界の巨匠アイザック・スターン氏のマスタークラス(ソニー主催)においてスターン氏から絶賛され、翌年も同マスタークラスに招待を受ける。

東京芸術大学音楽学部付属音楽学校入学。
在学中に、音楽家の登竜門ともいわれる第57回日本音楽コンクールにて第2位、併せて海外派遣のための黒柳賞を受賞。同じく在学中に第4回日本国際コンクールにて第3位受賞。出身地大阪府高槻市より文化功労章を授与される。

東京芸術大学音楽学部入学後、アサヒビール、ロームミュージックファンデーションより奨学金を受け、19歳で渡英、23歳の時、フォーバルスカラシップ選考会にて優勝、名器ストラディヴァリウス『レインヴィル』を貸与される。

1999年、居を英国から米ニューヨークに移し、Manhattan School of Musicにて奨学金を受けBachelor 及び Master Degree in Orchestra Performanceを修了。

2006年よりグラミー賞も受賞したアルバニー交響楽団のアシスタントコンサートマスターに就任。2008年よりニューヨークフィルでレギュラーサブプレイヤーとして活動する傍ら、ニューヨークの室内オーケストラ、ペガサスの首席奏者及び特別芸術顧問も務める。

鬼才ケネス・クーパー率いる室内合奏団バークシャーバッハソサエティ(米マサチューセッツ州)に参加し、アニ・カヴァフィアンやエマーソン弦楽四重奏団のユージーン・ドラッカーと共演したほか、アルバニー交響楽団においてはヴィヴァルディの四季のソリストを務めた。

近年は、指揮者なしの室内オーケストラにおけるリーダーとしての活動にも意欲的に取り組み、2017年秋にはニューヨーク州のサリヴァンカウンティ チェンバーミュージックソサエティよりゲストコンサートマスターとして招聘され、芸術情報サイト“MEET ME IN THE GREENROOM”のコンサートレヴューにおいて絶賛された。

2017年より ″マンハッタンストーリー“ と題した自身のプロデュースによる創作ストーリーとヴァイオリンの珠玉の小品との融合を表現した、今までにないコンサート企画を立ち上げ高く評価され、CDリリースに至る。

このCD”マンハッタンストーリー冬物語“は2018年11月より、第2弾の春物語は2019年4月より日本航空国際線全てのオーディオプログラムに搭載された。

2019年、加野が企画した名器ストラディバリウスでバッハの名曲シャコンヌを、仏教の寺院、京都永観堂においてコシノジュンコの衣装で演奏したビデグラフィーは、その映像の美しさと人の心を揺さぶる演奏が高く評価され、2020年5月よりJAL国際線の機内にて放映されることが決まっている。使用楽器は日本音楽財団より貸与されている1725年製銘器ストラディバリウス“ウィルヘルミ”。

これまでに曽我部千恵子、澤和樹、建部洋子、ベラ・カトーナ、グレン・ディクテロウ、リサ・キム、ケネス・クーパー各氏に師事。

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